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貴様の下らぬ観念を至上のものとして他人に強要するな

鬼滅の刃最終巻 感想

本誌で先に読んではいたけれど。
当時も毎話感想を書いていたけれど!
いてもたってもいられないので雑記を残す。

 

197話

短時間でこれほどの薬を……って無惨が意表を突かれていたけど、
炭治郎が珠世さんと協力して鬼の血を採取してきたことが勝機へと繋がっていく展開には胸が熱くなった。
禰豆子を人間に戻すためでもあるけど、きっとこのためでもあったんだ。

修行パートが多い&長いところもそうだけど、
人間が肉体の限界を超える代償としての痣寿命とか、
人が鬼に対抗できるようになっていく過程や理由が、地味だけどいつもちゃんと描かれてるんだよね。
そこも結構好きなポイントです。

 

そんであの伊之助がさ、無惨と対峙したときの言葉。
誰よりも情に厚く仲間思いの猪になっちゃってさ……。かわいくてかわいくて。
可愛いなんて言っていられるシーンではないのだけど。
伊之助の変化には毎度こちらもホワホワさせられている。


そして幕間の吾峠先生の補足ね!
耀哉様の戦略……!

思わず、耀哉様すごいよ〜〜〜!!!!
って風呂場で読みながらわんわん泣いた。

 

なんで耀哉様のことが大好きかって、
あの人はさ、自分の想いとか功績とか、
なんもアピールしないじゃない……。

執念と覚悟、それを感じさせない穏やかな振る舞い。

私なんて何もできないんだよ、ニコニコ♪
みたいな感じで柔らかく佇んでいたけど、
常に内なる闘志を胸に分析を進め、文字通り命をかけてこの機を見出したのだから凄い人だよ。本当に。

 

まじでなんで産屋敷家が呪われないといけねえんだよ
無惨ほんといい加減にしろよな

 


198話

そんでここにきて同期3人での共闘はね、アツいよ……!
ひよっ子だった子たちが、最終決戦で臆することなく激キモ生命体に立ち向かってるの見るだけで目頭熱くなる。

 

蜜璃ちゃん、素手で引きちぎってるのシリアスなシーンなのにちょっと笑っちゃうよお……。
この状況でも死ねとかふざけんなとかじゃなくて
「いい加減にしてよお 馬鹿ァ!!」
って言葉が出る蜜璃ちゃんのことが大好きです。

 

伊黒さんが自分を犠牲にするのつらいよ、
なんでデケェ口みたいの開いてんだよはよ消えろや無惨

 

実弥に追い込まれてピシとか音立てて変形する無惨キモすぎて全人類がドン引きしたと思う。

 


199話

瓦礫落としたり車使ったり、
隠の人たちもそれぞれのやり方で戦っている姿にボロボロ泣いてしまった。

 

なぜ涙が出るかって、フィクションだってわかってるのに、人生を感じてしまうのよ……。
耀哉様の件もだけど、隠の人たちも、自然と想像させられてしまうのよ直接描かれていない部分や感情まで。

 

この人たちもみんな鬼に大切なものを奪われて、
戦うことははできなくても悪鬼滅殺を胸に自分にできることを頑張ってきたのだと改めて思うと、無惨憎すぎ

 

な〜〜〜〜にが肉の鎧だよはよ消えろや
謎の赤ん坊みたいな肉の塊が地面に潜ろうとしてて、醜いまでの足掻き方にヒエエ〜って声出た。

 

なんか少年漫画の最終決戦らしく、お互い全力を出し合って決着……!
みたいな感じじゃなくてめちゃくちゃ格好悪いけど、死に方それでいいの?本当に?
まあ、ものすごく無惨にお似合いの散り際だけれども……。

 


200話

勝利の代償ってサブタイトルだけど、ほんとそれ
失ったものが大きすぎるし多すぎるんだよ。

 

悲鳴嶼さんは最後の願いまで無欲で優しい。
悲鳴嶼さんのことをネタキャラみたいにしか思ってない人とは絶対にオタクとして相容れないものがあるな……。

 

実弥の初めて見る素の笑顔が母に向けてか〜!
まじで優しい人じゃんこんなの
玄弥の言う通りこの世で一番やさしいよ

 

なんとなく実弥はさ、全てを失っても生きていく感じがしたから生き残るかなと思ってたけど。
これからの人生は幸せに自分のために生きてくれと願うことしかできねェよ……。

 

蜜璃ちゃんと伊黒さん、
息を引き取る直接的な描写がないからもしかして……ってうっすら希望抱いてたけど、
読み返したら見開き扉絵の右と左で生死分けてるぽいのに気づいて当時絶望したな。
一緒に食べるごはんがおいしいの、何よりも大事かもしれないね。

 

無惨、死んでも全然スッキリしなくて腹立つ


201話

200話という節目で無惨を倒して、201話でこれですか……。
無惨の生い立ちなんて知らんわボケはよ消えろや

 

鬼になった炭治郎を見た義勇さんの判断の早さと覚悟、かっこいいよね。
炭治郎と同期たちの成長と活躍も目覚ましいけど、
持久力や判断力の面で、柱は柱たる所以が所々垣間見えて好き。

 

善逸のことボカスカ本気で殴ってた伊之助が、できねえって泣くのずるいじゃんか。
伊之助が少年になってから初めて触れた優しさは炭治郎だもんね。


202話

あ〜あ〜
【第1話 残酷】を彷彿とさせるこの展開
今度は禰豆子が炭治郎を。

 


203話

大好きなのはもちろん漏れなくみんなだけど、
炭治郎を支えるたくさんの手の中に煉獄さんが見えたときさあ……
これまでの物語が走馬灯のように……

 

無惨、お前が恥を知れ
炭治郎への中身スカスカ説得、罵倒から懇願に変わったあたりが更に激キモだった。

 

鬼舞辻無惨、
人類を粛清するとか歪んだ正義とかそういうのじゃなくて、
まじで最後までただの自己中だったの逆に凄かったな。


204話

最後の挨拶を終えた輝利哉様がさ、
子供みたいに(実際子供)泣いちゃうの、そんなん見たらオタクだって泣いちゃうよ。

 

竈門家での墓参りとドタバタが単行本での加筆だね。
戦い後の平穏な日常が増量して見せてもらえて嬉しいよ〜〜。

 

竈門家……
私ね、無限列車編で、
えんむ(漢字変換めんどい)に悪夢見せられたときの炭治郎の反応が大好きなんですよ。
絶望するとかじゃなく、言うはずないだろうそんなことを俺の家族がって激昂するのが。
そのシーンだけで、竈門家がどれだけ信頼し合っていて、あたたかい家庭だったかがわかる。

 

泣き出した禰豆子と炭治郎を見て、あせあせして抱きしめる伊之助いいな……ホワホワ……。

竈門兄妹が伊之助に甘いの、長男力と長女力を感じてとてもいい。

 

隊服着てない義勇さんと実弥もイケメンすぎワロタ
本誌では2人が鬼殺隊解散後にどんな風に過ごしたかの描写がなくて気になってたから、笑顔で良かった。安心した。

 


205話〜特別漫画

冒頭の炭彦のモノローグが書き下ろしだね。
本誌では炭彦がランニングマンなことしかわからなかったからうれしい。

 

現代エンドびっくりしたし、
炭治郎たちのことが大好きだから寂しい気持ちもあったけど、
命を繋いでいく、人から人へ継承していくテーマが初期から根底にずっとあった漫画だから、なるほどと思った。
現代エンドなら、命を落としてしまった人たちの(転生して)幸せな姿も見せられるしね。

 

ところで輝利哉様だけは本人が生きてるの良すぎない?
短命だった産屋敷家が日本最高齢記録更新してるの……。

 

義勇さんと実弥、子孫なのか生まれ変わりなのかわからなくて、単行本加筆でわかるかな?と思ってたけど!!!!
子孫だった〜〜〜〜!!!!!!!
大切な人に出会って、新しい家族ができてたんだねえ。
うれしい。

 

内気だった千寿郎くんの子孫がめちゃくちゃ心強くなってるのもかなり良い。

 

ねえ鬼殺隊解散してからも実弥と義勇さんが会ってご飯食べてるのかわいくない?(書き下ろしイラスト)
2人ともクールなタイプなのに縁切れてなくてかわいい。
なんだかんだ面倒見の良い実弥と天然義勇さん、意外と相性良さそう。

 


鬼滅の世界は理不尽で残酷なことが多かったけど、
無一郎くんが言ったあの言葉がすべてだと思う。

 

つらいことや苦しいことがたくさんあったけど、
幸せだと思う瞬間が数え切れないほどあったよ。
って。

 

過酷な運命だった最年少の無一郎くんが、
自分は幸せだったって言い切るの、かなりグッとくる。
悲しいけど大好きなシーン。
ないものを求めてばかりの自分が恥ずかしくなるくらい。

 

 

キャッチーなシーンがたくさんあるから子供が読んでも楽しいし、
大人になったらわかる優しさや悲しみや怒りがたくさんあるし、
主人公は真っ直ぐで優しくて。
最高の少年漫画だったよ……。
これからも何回も何回も読み返すよ。

 

おわり